花木(かぼく)



北陸の気象条件を活かし、全国トップクラスのニッチ品目
木に花が咲く樹木を指します。
赤や黄に色づいた枝や、金や銀にペイントした枝は、生け花のほか、フラワーアレンジやクリスマスリースなどに使われることが多く、季節感を出すための花材としてニーズが高まっています。「押水の花木」は、石川県の花き戦略品目に認定されていて、ニッチ分野ではありますが、全国トップシェアを誇る農産物です。大手量販店の花束にも使用されていて、みなさんもきっと目にしたことがあるかと思います。全国から注目されている「押水の花木」が、宝達志水町で生産していることを多くの方に知っていただけたら、うれしいです。(押水花木部会長)
概要
栽培品種 |
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出荷時期 |
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生産背景
昭和45年、水稲転作の農産物としてサンゴミズキやニューサイランなどの栽培が始まりました。サンゴミズキやニューサイランは、主に生け花に使用されていましたが、バブル崩壊後は生け花のニーズが激減。価格低迷に加え、生産者の高齢化が重なり、生産者が減少しました。そのような状況の中で、JAはくい押水花木部会では、枝を金銀に色づけしたペイント花木の生産に着手し、正月やクリスマス向けの花材として、大阪や京都などの県外に出荷し始めました。また、県外市場の開拓に向けて、一本一本規格を揃え、品質を高めることで他産地との差別化を図りました。その結果、現在では「押水の花木」とブランド化され、京都・大阪方面では約7割以上、全国区でもトップシェアを誇る全国有数の生産地となっています。
栽培の特徴
水はけのいい田んぼで栽培されていて、広大な平地での栽培は全国的に見ても珍しいです。サンゴミズキは、徳島県が原産地の花木。とはいえ、寒くて雨が多い石川県で育ったサンゴミズキは、色づきが早く、つやがあると評価が高く、同県の気象条件に適した農作物といえます。JAはくい押水花木部会では、出荷規格を設け、花木の長さや枝の数などを均一した製品づくりによって、大手スーパーへの大量出荷に応えています。また、ハウス栽培によって、サンゴミズキやニューサイランなどを通年出荷しているのは、全国でも同町だけ。さらに、10年近くに渡って行われた品種選抜によって、「押水レッド」、「羽咋レッド」といった独自の枝色を生み出し、ブランド価値の向上にも努めています。
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この記事に関するお問い合わせ先
商工観光課
〒929-1492
石川県羽咋郡宝達志水町子浦そ18番地1
宝達志水町役場 2階
電話番号:0767-29-8250
ファックス番号:0767-29-4623
更新日:2021年02月01日