宝達志水町の農産物 花木

更新日:2023年09月13日

北陸の気象条件を活かし、全国トップクラスのニッチ品目 花木~かぼく~

地面から放射線状に広がって生えている花木の写真

生産者の声

花木は生け花のほか、フラワーアレンジやクリスマスリースなどに使われることが多く、季節感を出すための花材としてニーズが高まっています。「押水の花木」は、石川県の花き戦略品目に認定されていて、ニッチ分野ではありますが、全国トップシェアを誇る農産物です。大手量販店の花束にも使用されていて、みなさんもきっと目にしたことがあるかと思います。全国から注目されている「押水の花木」が、宝達志水町で生産していることを多くの方に知っていただけたら、うれしいです。(押水花木部会長)

白い地面から花木が伸びているイラスト

花木とは?

木に花が咲く樹木を指します。赤や黄に色づいた枝や、金や銀にペイントした枝は、生け花のほか、正月やクリスマス用のフラワーアレンジの材料に使われています。

栽培品種

  • サンゴミズキ…全国1位(注釈)
  • ペイント花木(行李柳〈コオリヤナギ〉、石化柳〈セッカヤナギ〉、雲龍柳〈ウンリュウヤナギ〉など)…全国3位
  • ニューサイラン…全国3位
  • 切花葉ぼたん…全国4位 ほか

(注釈)農林水産省統計部調査対象外花きの生産状況調査による産出額の都道府県順位(平成19年産 石川県農林水産部生産流通課調べ)

出荷時期

  • サンゴミズキ 10~3月(最盛期10・11月)
  • ペイント花木(行李柳・石化柳・雲龍柳)12月
  • ニューサイラン…通年(最盛期6月)
  • 切花葉ぼたん…12月

生産背景

昭和45年、水稲転作の農産物としてサンゴミズキやニューサイランなどの栽培が始まりました。サンゴミズキやニューサイランは、主に生け花に使用されていましたが、バブル崩壊後は生け花のニーズが激減。価格低迷に加え、生産者の高齢化が重なり、生産者が減少しました。そのような状況の中で、JAはくい押水花木部会では、枝を金銀に色づけしたペイント花木の生産に着手し、正月やクリスマス向けの花材として、大阪や京都などの県外に出荷し始めました。また、県外市場の開拓に向けて、一本一本規格を揃え、品質を高めることで他産地との差別化を図りました。その結果、現在では「押水の花木」とブランド化され、京都・大阪方面では約7割以上、全国区でもトップシェアを誇る全国有数の生産地となっています。

栽培の特徴

水はけのいい田んぼで栽培されていて、広大な平地での栽培は全国的に見ても珍しいです。サンゴミズキは、徳島県が原産地の花木。とはいえ、寒くて雨が多い石川県で育ったサンゴミズキは、色づきが早く、つやがあると評価が高く、同県の気象条件に適した農作物といえます。JAはくい押水花木部会では、出荷規格を設け、花木の長さや枝の数などを均一した製品づくりによって、大手スーパーへの大量出荷に応えています。また、ハウス栽培によって、サンゴミズキやニューサイランなどを通年出荷しているのは、全国でも同町だけ。さらに、10年近くに渡って行われた品種選抜によって、「押水レッド」、「羽咋レッド」といった独自の枝色を生み出し、ブランド価値の向上にも努めています。

金鉱山が起源、今も伝統技術と品質を守りぬく 宝達くず

宝達葛と書かれた袋とその周りに四角くカットされた葛が並んでいる写真

生産者の声

袋のデザインについて

宝達葛のパッケージは、約450年前から変わらないデザインで、宝達葛生産組合の登録商法。
長い歴史と、変わらない味、技術の証です。

くず湯の入った袋が並べられている写真と、瓦屋根の建物の前に宝達葛会館と書かれた壁が設置されている写真
四角くカットされた大量の葛が布の上に置かれている写真
包丁を持った人が手に持った四角い葛の形を整えている写真

歴史

宝達くずには、450年以上の歴史があります。中世末期、宝達山が金鉱山だった頃、麓の「宝達」地区には多くの技術者が在住していました。医者がいない時代に、過酷な採掘作業を行う人たちの健康管理に役立てようと、山に自生していた「くず根」を掘り、漢方薬としてくずを作り始めたのが宝達くずの起源です。その後、金が採掘されなくなると、農地に乏しい集落の人たちが、くずの産業化を目指し、大正時代には本格的な生産が始まりました。当時、約120件あった集落のうち、約70件の家庭でくずを製法していたため、冬に宝達地区の回りを流れる水が茶色くなると、「また宝達でくず作りが始まった」と知らせる風物詩になっていました。明治時代には、当時、皇太子であった大正天皇に、宝達くずを献上した実績も残っています。

栽培の特徴

現在のくず生産者は約6名。昔ながらの技術を受け継ぐのは、いずれも高齢の方たちばかり。その生産者たちが宝達くずの伝統技術を守ろうと「宝達葛友の会」を作り、平成10年に町が建設した「宝達葛会館」で、くずの生産をしています。宝達くずは、毎年1月から春先に向けた厳冬に、手作業で製法しています。粘りが強く、なめらかな舌触りは、ミネラルが豊富で冷たい宝達山の伏流水によって製法された代物。過去に、同じ時期に同じ作り方で他の地域で製法したこともあるが、水が変わると同じ質のくずができなかったという逸話もあります。宝達くずは、宝達地区でしか生産できない稀少品なのです。

効能・食べ方

くずに賞味期限はなく、味や効能は、いつまでも変わりません。そのため、宝達地区の各家庭には、宝達くずを常備する習慣が残っていて、食欲不振や夏バテ、二日酔いのときに、水に溶いて食べて、健康増進に役立てています。特に、下痢には効果てきめんだそうです。現在、生産する宝達くずの約半分は金沢の老舗菓子店に卸していて、くず切りなどの涼菓に重宝さています。そのほかは、宝達志水町の菓子店で、菓子やくず湯の原料として使っています。また、宝達くずの魅力を知ってもらおうと地元の主婦たちが「葛葉会」を作り、くず湯の加工・販売をしています。イベント時には、くずのクッキーやあべかわなど、ユニークな加工品を作って販売しています。

販売価格(目安)

  • 宝達葛(500グラム)5280円
  • 宝達葛湯(5個入)1050円

販売先 宝達葛

  • 酒&業務スーパー リカージャンプ
  • 山の龍宮城

宝達山から流れ出る清らかな水が育む 米

黄色い稲穂が大量に生っている写真

地域に由来するネーミングでおいしさを発信しているブランド米(50音順))

弘法米(こうぼうまい)

販売元

中西農場

住所

〒929-1323 石川県羽咋郡宝達志水町御舘ロ36番地

連絡先

電話番号:090-9447-9244 ファクス:0767-28-2049

所司原米(しょしはらまい)「谷口さんちの美味しいお米」

販売元

カジカ農場

住所

〒929-1403 石川県羽咋郡宝達志水町所司原ユ73

連絡先

電話番号:0767-29-2347

末森城麓米(すえもりじょうふもとまい)

販売元

米いなだ

住所

〒929-1305 石川県羽咋郡宝達志水町竹生野ホ11-1

連絡先

電話番号:0767-28-5562

宝志米(ほうしまい)

販売元

ウィズ会宝株式会社

住所

〒920-0209 石川県金沢市東蚊爪町1丁目25

連絡先

電話番号:076-338-7754

ほうだつ山麓米

販売元

ほうだつ山麓米生産・販売ネットワーク

住所

〒929-1424 石川県羽咋郡宝達志水町吉野屋ヲ-156

連絡先

電話番号:0767-29-3336 ファクス:0767-29-3336

自然栽培米「結」

販売元

田んぼの田上

住所

〒929-1421 石川県羽咋郡宝達志水町二口144番地

連絡先

電話番号:090-9763-6446

この記事に関するお問い合わせ先

農林水産課
〒929-1492
石川県羽咋郡宝達志水町子浦そ18番地1
宝達志水町役場 1階

電話番号:0767-29-8240
ファックス番号:0767-29-3277

メールでのお問い合わせはこちら

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか